子育てに奮闘しているお母さんとお子さんにおすすめの絵本「くろねこかあさん」を紹介します。
くろねこかあさんが、こねこを6匹産みました。白いこねこ3匹と、黒いこねこ3匹です。おちちを飲んだり遊んだり昼寝をしたりする、こねこたち。くろねこかあさんは、こねこをなめたり、おんぶしたり、おつかいにいったり、毎日子育てにおおわらわです。くろねこかあさんが、こねこたちと過ごす日常の様子が、白黒の切り絵で描かれています。
危ないことや困ったこと、色々なことがありますが、最後は「くろねこかあさん やさしいかあさん しろねこさんびき すくすくそだつ くろねこさんびき すくすくそだつ」で終わり、こねこたちと、くろねこかあさんの幸せな寝顔が描かれています。文字も切り絵風の字体で描かれているなど、本全体に独特のユーモアがあふれていて、読んであげると、子どもたちからも笑顔がこぼれます。リズミカルな文章とユーモラスなお話の展開。白黒の切り絵がお話と見事にマッチしていて、声に出して読むたびに、読み手も幸せな気持ちに包まれます。簡潔な文章で書かれているので、2,3歳から楽しめる絵本ですが、ほっこりした温かなストーリーに引き付けられるのか小学校低学年まで喜んでくれるのではないでしょうか?
「くろねこかあさん」 東 君平 さく/福音館書店
コラム作成者:とくしまお話を語る会
子どもたちにお話を語るボランティアグループ。昔話などの物語を語り手がすっかり覚えて自分のものとし、本を見ないで語る「ストーリーテリング」などの活動を行っています。1988年に発足し、徳島市立図書館で毎月1回 (第2木曜日10:30~12:30) 「ストーリーテリング勉強会」や、依頼があった県内の保育園、幼稚園、小学校、図書館等に出かけてストーリーテリングを中心に,絵本の読み聞かせ,わらべうた,手遊び等を行う「お話の出前」の活動も行っています。徳島市、吉野川市を中心に年間延べ500回程のお話会を行っており、親子のふれ合いを深めるため「わらべうた遊び」の紹介や「大人のためのお話会」「お話の講習会」も行っています。興味のある方は徳島市立図書館までお問い合わせください。