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落ち葉がかさかさ舞い始める季節になったら・・・『やきいもするぞ』!

私はさつまいもが大好きです。毎年、鳴門金時の総掘りのニュースを聞くと、心が躍ります。
でも、総掘りの9月はまだまだ残暑が厳しいので、本当にわくわくするのは落ち葉がかさかさと舞い始めるこの時期です。今回紹介するのは、おいしい焼き芋を食べたくなるこの時期にピッタリな絵本です。

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『やきいもするぞ』(おくはらゆめ ゴブリン書房)

~もりはおちばだらけ、はたけはおいもだらけ、こうなったらしょうがない~
「やきいもするぞ。」と言うりすの呼びかけで、森のみんなが集まりました。
まずは、落ち葉を集めて、おいもを掘って、火をつけて・・・じっとしていられなくて、火を囲んでぐるぐる回ったりしているうちに焼き芋が完成。みんなで食べると、お決まりの音があちこちで響きます。

 ~こうなったらしょうがない~
「おならたいかいするぞ。」とりすが言い、焼き芋大会はおなら大会へと移ります。それぞれが個性的な音色を響かせていると、なんと、おいもの神様まで登場して、みんなびっくり。さて、おいもの神様はどんな音色を響かせたのでしょうか。

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まずは、表紙を開いて、大きなさつまいもの迫力に圧倒されます。小さい頃に『おおきなおおきなおいも』(市村久子:作 赤羽末吉:絵 福音館書店)を読んで、びっくりして、こんな大きなさつまいもが食べられたらなあと夢見ていたことを思い出します。

場面ごとに「こうなったらしょうがない」という言葉が出てきますが、風がちょっと肌寒くて、落ち葉が舞って、さつまいもがあって、友達が集まれば、もう「しょうがない」になりますよね。そして、みんなでおいしく食べた後は、出るものが出るのは「しょうがない」ですよね。
この言葉と絵があいまって、なんともほっこりした気持ちになる絵本ですが、子どもたちはやっぱりおなら大会の場面が大好きですね。

今は落ち葉で焼き芋をすることがなかなか難しくなっていますし、私自身も1回しか経験がありませんが、あのわくわく感は大人になっても忘れていません。待ちきれなくて火のまわりを回る動物たちの気持ちはよくわかります。家で焼いた焼き芋もとてもおいしいですが、たき火の中から出して、やけどしそうになりながら食べたあの味が、やっぱり一番おいしかったと思います。あのひとときを子どもたちにも経験させてあげられたらなあと思います。

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コラム作成者:鳴門教育大学付属図書館児童図書室 川上 稚草

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