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災害発生時の「子どもたちの心のケア」

「30年以内に70%程度の確率で発生!」みなさん、これ何のことかご存じですか?そうです。「南海トラフ大地震」のことです。

 甚大な被害が予想される徳島県ですが、昨今の国内外の異常気象を考えると、「いつ起きても不思議ではないな・・・。」って思ってしまいますよね。
 このようなことから、徳島県では、さまざまなところで防災、減災の意識を高める催し物や啓発活動を行い、事前の備えが重要であることをお伝えしております。

 しかし、事前の備えが必要なのは「災害に対して」だけじゃないんですよ。もう一つ大事なことがあります。それは、「災害時の心の問題」にも事前の備えが必要だということです。
 特に、こころと身体が発達途上である子どもたちは、災害等による様々なストレスの影響を非常に受けやすいため、いち早く適切な支援を届けることが、大きな課題の1つです。

 そこで、徳島県子育て総合支援センター「みらい」では、東日本大震災発生後の平成23年度から、このような災害発生時に、子育て支援に関わっている者が何ができるのか、その時、子どもたちとどう関わっていけばよいのかを学ぶ「被災児童保育ボランティア養成講座」(全3回)を開催しております。
 
 講座では、これまで実際に被災地で子どもたちに寄り添い、支援を続けてこられた講師の方々をお招きし、災害時の支援のノウハウを学んでいます。

今年度は、次のとおり講座を開催しました。

見出し

  • 第1回 平成27年7月24日(金)
     講師:八木淳子氏(いわてこどもケアセンター副センター長)
     演題:子どもの心のケアと支援者に求められる連携
     講座の概要:発災時には、他者との協力が不可欠となる。スムーズに協力体制を整えるには、
           平常時からのネットワークづくりが重要である。
           大切なのは­­―Face to Face―(顔の見える関係を築けていること)
     
  • 第2回 平成27年8月20日(木)
     講師:内海千種氏(徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部 准教授)
     演題:災害と親子のメンタルヘルス〜困難に気付ける支援者であるために〜
     講座の概要:子どもへの心理的支援を行う時に大切なのは、被災前後の変化をよく観察し見守ることと、
           正しい知識と対処法で見通しを持って支援すること。
     
  • 第3回 平成27年9月10日(木)
     講師:湯野貴子(日本プレイセラピー協会 理事)
     演題:遊びを通した子どもの心のケア
     講座の概要:人にはそもそも回復力が備わっている。安心・安全な環境があれば、多くの人はつらい体験を
           乗り越えることができる。
           心のケアとは、子どもやその保護者の回復力を支えることである。

H27年度 講座資料詳しい研修会の様子はコチラからご覧いただけます。


 また、平成25年度から、各年度の養成講座を全日程受講し修了した方々を「とくしま安心子育てサポーター」として登録しています。
 「とくしま安心子育てサポーター」は子育てに理解と熱意があり、発災時に避難所等で子どもたちや保護者に寄り添い、適切な心のケア等を地域の団体等と協力しながら行うボランティアです。

主な活動内容、登録者はコチラからご覧いただけます。

 「みらい」では、災害時における避難所等での適切な保育や支援に繋がるよう、今後とも「とくしま安心子育てサポーター」を養成してまいりたいと考えております。

 コラム作成者:徳島県子育て総合支援センター「みらい」

 

徳島県子育て総合支援センター「みらい」とは

 地域において子育て家庭を支援する「子育て支援団体」の育成を促進するとともに、子育て関係機関等の連携を推進することにより、地域の子育て機能の総合力の向上を図るため、平成18年11月にアスティとくしま内に設置されました。
 みらいでは、「つなぐ」、「育てる」、「相談する」、「あつめて発信する」の4つをキーワードとして、子育て支援を実施しております。
 開館日:月・水~日曜日
 開館時間:10時~18時
 休館日:火曜日(ただし、祝日の場合は翌日)、年末年始12月29日~1月3日
 

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