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助産師から伝える乳幼児の防災について

近年、全国各地で災害が相次いでいます。今年は大阪北部地震や平成30年7月豪雨(西日本豪雨)によって大きな被害がもたらされました。
乳幼児をもつご家庭のみなさんは災害に備えてどのような準備をされていらっしゃるでしょうか?災害はいつ起こるかわかりませんので、普段から家族で防災について話し合っておくことがとても大切です。

○家庭内での安全対策

 家庭内での防災について考えてみましょう。家庭内では乳幼児の事故防止が防災につながります。本棚やたんすなどの家具は固定しておくとよいでしょう。また、引き出しや開き扉にはストッパーを付けておくと、家具の下敷きになるのを防ぐことができます。寝室に大きな家具がある場合は、配置替えを検討してみましょう。その他にも窓ガラスに飛散防止フィルムを貼るのもいいでしょう。

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出典元:災害時に命を守る一人一人の防災対策 | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン

○避難場所、避難経路、緊急時の連絡方法の確認

 避難が必要になったとき、避難所がどこにあるか、どの経路を通れば安全かを事前に把握しておくことも非常に重要です。普段は車で移動している方も、避難所までお子さんと一緒に歩いて行ってみるといいでしょう。また、緊急時の家族との連絡方法と集合場所を必ず確認しておきましょう。もしも連絡がつかなくても、「もしもの時はこの避難所に集合しよう」と決めておけば、家族の居場所を早期に把握できることにつながります。

 

○避難情報「避難準備・高齢者等避難開始」について知っていますか?

 お住まいの市町村から発令される避難情報には、以下の3つががあります。1つ目は「避難準備・高齢者等避難開始」です。これは、「避難に時間を要する人とその支援者は避難を開始しましょう。」という情報で、ご高齢の方だけではなく、乳幼児も含まれます。乳幼児と一緒に避難をするには、大人だけよりも時間を要しますので早め早めの行動が大切です。2つ目は「避難勧告」です。これは、「速やかに避難場所へ避難をしましょう。」という情報です。3つ目は「避難指示(緊急)です。これは、「まだ避難していない人は、緊急に避難場所へ避難をしましょう。」という情報です。もちろん、外出することでかえって命に危険が及ぶような状況では、近くの安全な場所への避難や、自宅内のより安全な場所に避難をする必要があります。
内閣府の防災情報のホームページが参考になりますので、ぜひご覧ください。

 

○徳島県「防災ノート~赤ちゃんとママを守るために~」

 徳島県では、妊婦さんに防災意識を高めてもらうために、母子健康手帳をお渡しする際に「徳島県周産期 共通診療ノート」という冊子を一緒に配布しています。この冊子には「防災ノート~赤ちゃんとママを守るために~」が収録されています。乳幼児をもつご家庭にも参考になる情報が含まれていますので、ぜひご活用ください。
徳島県「防災ノート~赤ちゃんとママを守るために~」のホームページから閲覧できます。

 

○地域の方とのつながり

 日頃から地域のイベントや避難訓練に参加するなどして、ご近所の方やママ友さんとつながっておくことも大切です。避難するときに助け合ったりすることもできますし、避難先で顔見知りの方がいるだけでほっとすることができるでしょう。

 9月1日は「防災の日」です。家族で防災について話し合ういい機会ですね。非常用物品を見直したり、家族で防災イベントに出かけたりするのもいいでしょう。いざというときに大切な家族を守るために、できることから少しずつ取り組んでみましょう。

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出典元:「緊急地震速報」と「津波警報」 いざそのとき、身を守るために! | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン

コラム作成者
徳島県助産師会 安全対策・災害対策委員会 委員長
徳島大学大学院医歯薬学研究部地域医療人材育成分野 特任助教 増矢幸子

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