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「家族で24時間ノーライフライン生活」のススメ part 2

ボランティアグループ「ぴーなっつ」の新米防災士、ハマーによる「家族で24時間ノーライフライン生活」のパート2。
災害時を想定して、電気ガス水道を使わない生活24時間やってみるっていうだけのこの企画。前回の暗がりの中の夕飯準備から続きます。
ぜひ、パート1から読んで下さいね☆(part1はこちらから

~夕飯 防災ポリ袋クッキング~

お米3合、適当野菜のポトフ、パスタ、ゆで卵。
材料と水をそれぞれポリ袋(ポリエチレン)に入れて大鍋でいっぺんにお湯でグツグツするだけ。注意事項はジッパー付き袋にしないこと!溶けるそうです!また、鍋底に耐熱皿を敷き、ポリ袋と熱い鍋底が接触するのを防ぐと良いです。
調理自体は簡単ですが、暗がりで不慣れというダブルパンチでなかなか思うように進まず。その他もドタバタと(パート1参照☆)2時間後にようやく夕飯ができました。やれやれ。
ここでは、洗い物を少なくするために牛乳パックを開いたまな板を使ったり、器にはポリ袋をかけたりと工夫しました。
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※写真撮影時のみ明かりをプラス。
 牛乳パックを開いたまな板は常時10枚ぐらい作っている。平常時は肉を切る時に使用。使い捨てできるので便利

使ってみて分かりましたが、ポリ袋より器にピタッとくっつくラップが良いです。ポリ袋は器にくっつかないので、汁物を飲むとき先にポリ袋が口に入ってきてしまい、びっくり!!窒息しそうになりました。
食事としては、ポトフは食べ応えがあってよかったです。白米は仕上がりに偏りができ(3合一度にするより1合ずつ小分けの方が良いかも)、パスタはネチョネチョしてうまく茹でることができませんでした(水分量不足?)。ゆで卵だけは安定の美味しさでした(笑)。水加減や量など何回か試してみて感覚を養うと上手く出来そうな気がします。
ただ、調理に手洗いはつきもの。料理以外にも水をちょこちょこ使ってしまいました。

~片付け~

ポリ袋クッキングとポリ袋コーティングの器だったので、洗い物はお箸とザルとコップのみ。いつもの要領で食器用洗剤を使って洗います。少量の水で流そうとしたら・・・泡がとれません!すすぐのってかなりの水が必要なんですね。いつも水をじゃぶじゃぶと適当に使っていたので、こんなにたくさんの水が必要だとは思いませんでした。そんなに汚れていないものに洗剤が本当に必要なのか、日頃の生活についても考えさせられました。
そして、この片付けの間にもポリタンクの水がどんどん減ってしまいドキドキします。

~お風呂?から就寝まで~

お風呂はもちろん入れないので、「水のいらないシャンプー」を初体験!シュッシュッとするスプレー式の液体です。スプレーした後軽く拭くだけ。シャンプーというよりはアルコール成分でスッキリさせる感じです。その後、蓋に穴を開けた簡易ペットボトルシャワーを試してみました。これは、少ない水で頭皮の汚れを流したり、トイレのウォシュレット代わりに陰部の洗浄にも使えたりします。避難グッズとして穴を開けた蓋だけでも持ち歩くと、お風呂のない避難所でも役に立つそうです。確かに、一度に水がドバドバと出ないので水量の調整ができ節水になり、片手でも簡単に使えました。
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※500㎖のペットボトルシャワー。少し押すと水が出る。キリで蓋に穴を開ける(写真右)。蓋だけ持ち歩くとよい。

夜も更けると、だんだんと暗がり生活にも慣れあたふたしなくなりましたが、夜はやはり寒い!電気の入っていないコタツで暖をとりました。広いリビングよりも狭い和室で家族ぎゅうぎゅうにかたまってコタツに入る方が暖かかったです。100均のアルミシートも役に立ちました。薄くても被ると暖かくて、アルミの保温パワーを感じます。また、同じ量のランタンでも狭い部屋で使う方が、壁に明かりが反射して明るいという利点がありました。
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※6畳の和室。狭い部屋だと壁に光が反射して明るい。

テレビが見たいとぶつぶつ言っていた子ども達。なんだかんだと遊びを見つけて暗がりでも仲良く遊んでいます。最後は家族でトランプが始まってしまいました。
早く寝る予定が色々なことにかなり時間がかかってしまい、23時過ぎ、ようやく就寝。とっても疲れました、おやすみなさい。

そして、翌朝。~7時起床、朝食から終了まで~

おはよう!いやあ、明るいって素晴らしい!太陽の恵みを感じます。部屋をぐるりと見渡し、ごちゃごちゃと物の多いこの部屋を今日からスッキリ片付けるぞ!と、改めて胸に誓ったハマーでした。片付けは常日頃から出来る防災です!
残ったご飯のおにぎり、残ったポトフ、パン、目玉焼きとベーコン。
おにぎりはポリ袋に入れて湯煎し温めます。おにぎりの湯煎は初めてでしたが、いい感じに温まりました。

少量の水で歯を磨いて顔を洗います。少量でも5人分になるとしっかり水を使ってしまいます。そして、洗濯ものがいつもようにどっさりあります。今回は洗濯をしていないですが、下着やタオルなどはどうしても洗濯が必要となります。災害時の洗濯方法をきちんと考えなくてはいけないと感じました。歯磨きも通常通りでしたが、歯磨きシートというものがあるようなので今度は使ってみたいと思っています。

そして、チッチッチッチーン!お昼12時、終了!

やったー!水が使えるぞー!!家族で水が使えることに感動です!トイレも遠慮なく行けます。分かってはいたつもりでしたが、水がないと本当に大変です!家族で不便さを痛感しながらも発見を楽しんだ24時間でした。

 

結 果

24時間使用量
・生活用水 23L  ・飲料水 7L  ・カセットガス 1と1/5本
トイレの合計回数
・小 31回  ・大 1回  ・非常用トイレ 計32袋使用
・使った袋の数
・ゴミ袋 2枚  ・ポリ袋 9枚
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※使用したポリタンク(写真左下)

驚いたのはゴミの量です。一日で45Lのゴミ袋が2袋弱にもなりました。特にトイレのゴミは重たいし嵩張ります。トイレは平均ひとり1日7回行くそうで、確かにハマー家でも24時間でひとり約6回行っています(我慢していました)。最低1週間分は備えなければならないので、ひとり当たり50回、5人家族では350回分の非常用トイレを備えておかなければなりません。

それに、災害時はゴミ収集などないので、ゴミがずっと溜まり続けると考えると衛生面で不安を感じました。今は臭いはまだほんの少しでしたが、日数が経過したり季節が違ったりするとおそらく臭いますよね。水も限られているのでアルコールなどの除菌グッズも必須です。

不足していると感じたもの

なくてはならない!ないとどうしようもない!

飲料水   1日ひとり当たり2L必要 
生活用水  1日ひとり当たり1L必要 と言われています。

ハマー家では生活用水にひとり約5Lも使ってしまっていました。断水になると給水車が来るまで最低10日分の備えが必要と考えられています。ポリタンクへの貯水、お風呂の水、真剣に備えが必要です。さらには地域における災害井戸の必要性も感じました。

・非常用トイレ たくさん必要!・・・安価なペットシーツとゴミ袋でも代用できるそうです。
・できるだけ水を使用せずにすむグッズ・・・ラップやアルコール、除菌グッズ

備えに関して言えば、まだまだ必要なものはたくさんありますが、今回の「24時間ノーライフライン生活」では自分の水に対する考え方の甘さを特に感じました。また、片付けは日頃からできる防災です。今回いつもより暗い灯りになっただけで、ものの位置がわからず大変でした。スッキリと片付いた危険の少ない部屋にすることを強くオススメします。片付けた物の下には滑り止めシートを敷くとなお良いです。100均のもので充分です。
使用してみた100均防災グッズはお値段から考えるとかなり優秀でした。お近くの100円ショップでも色々探してみてくださいね。

そして、百聞は一見に如かず!たかが24時間、されど24時間!この体験はハマー家全員で災害の備えについて真剣に考えるきっかけになりました。家族で協力したり、いつもよりたくさん話をしたり、意外に兄妹楽しく過ごせたことも思わぬ嬉しい副産物でした。
今年の年末年始はおうちで過ごすご家庭もたくさんあるかと思います。
まずは夕食だけ懐中電灯で過ごすなど遊び感覚で!
ぜひ、ご家族で「ノーライフライン生活」をお試しください!

作成者 ボランティアグループ「ぴーなっつ」(防災士) ハマー

 

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