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離乳食を食べない息子のこと。

WHOガイドラインでは、生後6ヶ月頃から離乳食(補完食)を始める適切な時期だと推奨しているそうです。

翻って我が息子ですが、生後6ヶ月では全く離乳食を食べてくれませんでした。7ヶ月にも食べませんでした。8ヶ月も。以下略。
食べたと思ったら一口。その一口も出す。のけぞってベビーチェアから逃亡する。やっと食べたと思ったら口に手を突っ込む。その手を私の服にベトー。自分の服にベトー。
慌ててティッシュで拭いていると、お皿に手を伸ばしておかゆを叩き落とす。床が大惨事。
これまでに息子が食べた量と、消費したティッシュの量を比べたら確実に後者のほうが多かったと思います。
毎日ちょっとのおかゆを作って、結局食べてもらえず冷たくなったおかゆを台所に持って帰って私がしょんぼりすすったり、あるいは速攻でひっくり返されて終わったり。

そんなこんなで早々に心が折れて、離乳食開始から1ヶ月ほどからほとんどまともに離乳食を作らないようになりました。赤ちゃんの時分に食べないからといって、小学校や中学校に上がる頃にまったく食べ物を食べない子どももいないだろう、いずれ食べるようになるさ、と。これでストレスに感じていてもしかたがないから、と。

そうは言っても不安がなかったわけでもなく、
「離乳食が早すぎても遅すぎてもダメって言うし…」
「今まったく食べないからといっても、毎日少しずつでも作って食べさせるべきでは?」
「食べるのに慣れてないからますます食べなくなるのでは?」
「でも私がイライラしながら作って食べさせても食事を楽しく思わないだろうし…」
などなど、グルグルと堂々巡りでした。
思えば上の娘は何でもよく食べ、まったく手がかからない赤ちゃんだったな…。離乳食を食べない赤ちゃんを育てた世のお母様方の不安はいかばかりだろう…。そんなふうに遠い目でご飯時を過ごしていました。

そんな息子も、1歳1ヶ月を過ぎてようやく食欲というものに気づいたらしく、ある日突然食べるようになりました。
ひとさじどころではなく、赤ちゃん茶碗一杯分をぺろりと食べ、足りないとぐずり、おかわりも食べ尽くしてミルクも飲み…。
もちろん離乳食の本などに書いてある「この月齢のお子さんが食べる量」には全然足りてないのですが、これまで食べなかったことを考えるとまったく気になりません(笑)。
食べる日もあれば食べない時もありますが、風邪もひかずよく寝て元気にはしゃいでいる姿を見ていたら、この子はこの子なりに大きくなっているんだなと安心しています。

コラム作成者:徳島県在住の子育てママ 久保笑子

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