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「青天の霹靂」とはまさにこのこと

 今日はいよいよ赤ちゃんの心臓が動いているかが確認できる日。ドキドキしながら診察を受ける私に「二つ動いてる。」産婦人科の先生がつぶやき、「えっ!?」と飛び起きたその日から、想定外の子育てが始まった。

 ほのかに憧れたこともある双子の赤ちゃん…まさか私が育てることになるとは…。動揺している間もなく、ひどいつわり、早産しないように無理をしない生活、入院と、思い描いていたのとは異なる妊娠生活。(マタニティヨガなど夢のまた夢…。)

 せめて双子なら男女がいいかななんていう期待を打ち砕くかのように、超音波診察中にお腹の中で大回転&大開脚で思いがけず早い段階で性別を知らせてくれた二人。

 無事に産まれてきてくれて、本当に幸せで、なんてかわいいんだろうと思ったけど、退院してからはそんなことをゆっくりと思う暇もなく、エンドレス授乳・おむつ交換・だっこ&眠れない日々。とにかく子どもたちの不快を取り除くことだけで一日が終わり、今思い出しても、晩御飯とか何を食べていたのか思い出せないくらい、お世話にかかりきりだった。

 自分で動けるようになったらなったで目が離せないし、おもちゃの取り合いでよくけんかをした。同じ物があっても、片方が持っている物を取り合うのだから仕方ない。絵本を読むと競争で本を持ってくるので、ずっと読み続けることになった。

 うちの双子は顔も性格も全然違うので、公園に連れて行っても正反対の方向に走り、追いかけるのに苦労した。

 (この辺の双子あるある話はまた、機会があれば…。)

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 お化粧をしてスカートをはいて、おしゃれをしていた私がママになって、洗える素材の服にジーンズにスニーカーしか身に着けなくなって、何か大きなものを失った気がした時もあるけど、二人との生活はそれを補って余りあるものだ。

 「子はかすがい」と言うけれど、それは夫婦間だけでなく、両親や祖父母とであり、私自身の内面においても言えることだと感じている。

 子どもたちのお世話をしながら母が話す私の小さい頃の思い出に笑ったり、そこにわが子と同じ姿を見たり、また、祖母が母の幼い頃の話をし、それが初耳のことで母が驚いたり、自分の小さい頃の記憶があまりないと言っていた夫が、子どもたちを見ていて自分の小さい頃のことを思い出して話してくれたり…と、子どもたちのお世話や成長を通して、私たちの縦のつながりも深まっていくのを感じている。

 これまで両親や祖父母や周りの人に育てられて、自分も努力して、育ててきた自分自身だけど、あと少し足りなかった部分を子どもたちが育ててくれていると思う。今まで知らなかったことや見えていなかったことを私に教えてくれている。そして、私の内面をつなぎ成長させてくれている。

 はじめから想定外の連続で、子どもたちは何一つ思い通りにならないし、子育ては本当に大変だけれど、これ以上に楽しくて幸せでやりがいのあるものを私は知らない。

 おしゃれはこれからいつでもできる。

 私は現在、「趣味:子育て 特技:子育て」だと胸を張って言える。(と、思う。)

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コラム作成者:DKママ

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