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子どもを通じた、社会とのつながり

20歳頃までは、入学・卒業・学校・学年など、1年の区切りや自分の年齢を意識させてくれる行事が定期的にやってきますが、30歳を過ぎるとそうもいきません。
誕生日の日になって「あれ、今年で33?34だっけ?84年生まれだから・・・」と計算が始まります。
が、不思議なもので子どもの年齢はそう簡単には忘れないようです。今でも妻と昔の話をする時に「この子が○歳の頃に・・・」みたいな会話をよくしますし、子どもの年齢が家族の思い出のものさしになっていくのでしょう。

そんなものさしにも区切りがあり、今思えば小学校入学というのが、本人にとっても親にとっても大きな節目になったように思います。
子どもの面で言えば、学校に1人で登校するのを見送る時のドキドキにはじまり、そろそろ1人で留守番をさせてみようかなと考えたり、児童館やデイキャンプなどのイベントに1人で行かせられるのもこの頃からだと思います。
そして親の面では、地域社会とのつながりを大きく意識し始める時なのではないかと思っています。

自分の場合は、きっかけはPTAでした。
ネットで検索するとさんざんな言われようであり、実際にやってみての不満もたくさんあるのですが、今回はその話は置いておき、PTAに参加して自分が大きく成長できたという点を強調したいと思います。

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学校によく行くことになるので、単純に学校の様子がよく分かり、ときどき子どもにも会え、先生方ともよく話せる、という分かりやすい利点もあるのですが、学校外の行事に参加できたことがそれ以上に自分のためになったと思っています。

物は言いようで、
「地域行事の運営に参加した」→「PTA役員をしていたので、手伝いをさせられた」
「(上部団体の)市のPTA連合会主催の講演会に参加した」→「各学校から○名参加と決められているので出席させられた」
となる訳ですが、地域の方々と親子でふれあう機会は、防災や子どもの安全にもつながりますし、講演会も聞いてみれば経験上9割は興味深い内容で、中には自分の考えに良い意味で大きな衝撃を与えてくれたものもあります。

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他にも小学校やPTAからのお手紙で知った外部のイベントに参加し、たくさんの活動的な方にお会いしました。そして、子育てのこと・遊び場のこと・社会のこと・自然のこと、新しい情報や価値観にであい、自分の考え方の幅が大きく広がりました。
これらは、自分が子どもを持ち、子どもが小学校に通い始めなければ、知ることのない世界だったでしょう。

長男が生まれて間もない頃は「自分の子育てはこうでブレない」「他人との交流なんてめんどくさい」と決め込んでいるところがありました。
しかし今は、自分や家族のことだけでなく、社会のこと、様々なことに興味を持ち、「人生、いつまでも勉強と成長」だと心から思えるようになりました。

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「育児」は「育自」という便利な言葉もありますが、まさに子どもが育つ過程で、親が親としてだけではなく人間として育つ機会を与えてくれていたんだなと思います。

コラム作成者:枝川詩音

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