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お父さんになる前に聞きたかった『7つの質問』

大阪から徳島に移住して7年目、林業関係の会社に勤める大平と申します。
2024年の3月に第一子(長女)が産まれ、初めての経験に戸惑いながらも楽しい子育てライフを過ごしています。
2024年の1月から妻は大阪に里帰りし、3月に出産、その後5月までは大阪で過ごしました。5月のゴールデンウィーク明け頃に徳島に帰ってきて、家族3人で過ごし、12月には育児スタートから約9カ月を迎えます。
今回は、自分自身の経験をもとに、「お父さんになって約9ヶ月の今の自分」が「お父さんになる前の自分」の質問に答える形で書きたいと思います。楽しく読んでいただけると嬉しいです。

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それではさっそく、質問!

Q1 あってよかったな〜と思う赤ちゃん用品はなんですか?
A1 オムツストッカー
生活する上で必要なベビーカーやチャイルドシートは全部妻が調べて買ってくれました。お父さんは、お店から運んで組み立てて使えるように準備しただけです。
唯一、自分で調べて買ったものは、「オムツストッカー」です。
お世話に必要なオムツやお尻拭きのほか、お気に入りのおもちゃも1箇所にまとめられるので、「なんで場所わからんの!」「なんであれ持ってきてないの!」と妻から怒られることは全くなかったです。泣いたらとりあえずオムツストッカーのそばに連れてくる、それから原因を調べるようにしていました。
もともと整理整頓が好きだったので、妻が気持ちよく子育てできる環境を整えるのを意識して家事・育児を進んでやろうと思っています。

Q2 子育てで楽しいことはなんですか?
A2 なにをしていてもかわいい、そんな姿がみられること
笑顔も泣き顔も寝顔も、くしゃみやしゃっくり、大きな音にビクッとなる様子も、すべてがかわいいです。
特に、シャワーが大好きなので、シャワーに入った時の満面の笑顔を見るのが楽しみです。仕事が終わって疲れていても、シャワータイムになって楽しそうにシャワーを浴びている様子を見ると、こっちも笑顔になって疲れも洗い流されるように感じます。
ほかにも、成長につれて遊べるおもちゃが増えたり、外に出てお散歩したり、いっしょに楽しめる時間が増えていくのも魅力的です。

Q3 子育てで大変なことはなんですか?
A3 圧倒的に、寝かしつけ!
いわゆる『背中スイッチ』は本当にあります。寝たと思ってベッドに寝かせた瞬間、大声で泣いて起きるのはしょっちゅうです。大阪での里帰り期間中、母方のおばあちゃんは上手に寝かしつけしているのに、自分がやろうとするとなかなか寝てくれなくて。徳島に帰る日がせまってくるプレッシャーもあり、寝不足と自信損失で自分を責める日々はつらかったです。

Q4 育休はとりましたか?とってみてどうでしたか?
A4 3~6月にとりました。とってよかったです!
3月に生まれ、3月~6月まで育休をいただきました。
「いつとるのがベスト!」かはわかりませんが、生まれてから2ヶ月の期間で「哺乳瓶で飲むミルクの量が増えた」「ベビーカーで病院まで初めてのお散歩、ドキドキ」など日々の変化と急速に成長するこどもの姿を見られるのはすごく幸せだと感じました。
また、初めての赤ちゃんの面倒をみる勝手が、育休期間中にだいたいつかむことができました。2~3日休みを取るだけでは、1日どのように過ごしているのか、どこが大変なのか、どんな時に2人いると助かるのか、妻をサポートしようにも何をしたらいいのかわからなかったと思います。まとまって数カ月育休をとったことで、母親と父親での育児に対する足並みをそろえることができたのではないかと思います。

Q5 父親としての自覚、自信持ったのはいつですか?
A5 「父親グラフ」を作ってみました。
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妊娠発覚を0として、縦軸に「父親としての自覚・自信度」、横軸に「時間経過」で書いてみました。①~④それぞれの期間で感じたことは次の通りです。
①    おなかが大きくなってきた期
妻のおなかの変化を1週間ごとに写真に撮っていました。毎日見ているとそうでもないかな?と感じますが、振り返ってみるとだいぶ大きくなっていました。このときはまだ漠然と「お父さんになるのか~」ぐらいの気持ちでした。
②    仕事が忙しい!期
年度末で仕事がたてこんでいるうえに、育休取得に向けて仕事の引継ぎやらなんやらで忙しかった期間です。仕事と育児が両立できるのかなと不安に思っていました。
③    赤ちゃんカワイイ!頑張ろう期
 なんとか育休もとれて、待望の赤ちゃんとご対面!第一印象は「思ったより泣かないな?」と「小さい、軽い、すぐ壊れそう」でした。病院での心境は、赤ちゃんには「生まれてきてありがとう」、妻には「頑張ったね」という気持ちでいっぱいでした。父親としての自覚というか「頑張ろう!」と心に誓ったのは、病院を出て帰り道で夕食のラーメンを食べながらでした。
 病院を無事退院してからは、妻の実家で居候しながら子育てをしていました。おむつの交換やミルクを作ってあげる、沐浴などなどいろいろな新しいことに戸惑いながらも、赤ちゃんの反応や笑顔にいやされつつ頑張ることができました。それでも先に書いた「寝かしつけ」は大苦戦して、心が折れそうで、「なんで寝かしつけできないんだろう…」「徳島に戻ってやっていけるかな?」と不安でいっぱいでした。
④    徳島3人暮らし期
いよいよ来た徳島3人暮らし。不安いっぱいで迎えましたが、結論から言うと「なんとかなる(なるようにしかならない)」です。夜中に起こされることはありますが、けがや病気もなく過ごせているのはすごく幸せなことだなと感じています。3人で川の字で寝たり、離乳食をあげたり、おもちゃで遊んだり、花見や紅葉狩りなどのお散歩をしたり、こどもの成長と季節を感じながら楽しく過ごしています。


Q6 これからしたいことはなんですか?
A6 いろいろな遊びを一緒に楽しく経験したいです。
私の仕事は、林業の作業で得た経験をもとに、木や森林のことを伝える、いわゆる「木育」の活動も行っています。趣味もキャンプと、根っからのアウトドア好きです。そのため、自然の中に連れ出して、一緒に外遊びをするのにあこがれています。「どんぐりや落ち葉で遊ぶ」「キャンプで焚火をする」ほかにもいっぱい、自然の中で遊ぶ楽しさを知ってもらいたいです。
もう一つ、すでに首がすわってからはどんどん連れ出していますが、木のおもちゃ美術館で遊ぶ時間も大切にしたいです。徳島に2館ある木のおもちゃ美術館にはおもちゃ学芸員というボランティアスタッフさんがおり、年上の方(赤ちゃんにとっては父母・祖父母の年齢の大先輩方)と遊んでお話して楽しむ、そういった今では少なくなっている多世代交流の場は大事にしたいと思っています。また、館内で初めて会ったこども同士で遊んだり、おままごと遊びやボードゲームなど年齢に合わせて遊べるおもちゃが多種多様にあるのも魅力的です。
とにかく、いっぱい遊んで、遊びを通してさまざまな経験をしてほしいです!

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Q7 お父さんになる前に知っておくべきことや、やっておくべきことは?
A7 僭越ながらこれからお父さんになる(なるかもしれない)方に向けて…
『まもなくお父さんになる方へ』
 育児と考えると、「こどものお世話をしなくちゃ」「こどもと何をして遊ぼう」といった考えになってしまいがちですが、「妻の自由時間を作る」ことも考えられるといいと思います。一度、朝から晩まで赤ちゃんと2人で過ごす日がありました。2人でいると赤ちゃんが泣いたら対応するのはもちろんお父さん1人だけなので、やっていたことが途中で止まってしまうのはしょっちゅうだし、たった1日でしたがとても疲れました。
 妻はこれを毎日しているのかと思うと、自分のしたいことをのびのびとする時間はとれないだろうなと思います。もちろん、お父さんも仕事があって、休みの日に家事や育児をすることになると思いますので、交代で大人の自分の時間が取れるようにしたいと思いました。大人も人間なので、遊ぶ時間は必要!
 そのためには、日ごろから育児や家事をやって、1日の活動を知っておくことが必要です。是非1日ワンオペをして、妻の自分の時間を作りつつ、自分自身の時間も大切にしてください。

『学生のみなさんへ』
中学校の赤ちゃん授業に参加させてもらう機会をいただき、その時に感じたことを書かせていただきます。
中学生の頃は、育児は遠いように思うかもしれませんが、中学生からでも実践できることがあります。それは「家事」です。育児と一緒に普段の身の回りにあるたくさんの「家事」を、「さあ今日から!」といきなりできるようになるのは難しいです。学生のころから親に聞いたり調べたりして、失敗してもいいからどんどん「家事」をやってみると、自分のためだけでなく将来のパートナーやこどものためにも必ずプラスになります。「家事」を「妻のお手伝い」ではなく、「将来の自分のための練習」として考えてやってみてほしいです。


いろいろと書かせていただきましたが、家族によってその形は様々、これが絶対正しい!がないのが難しいところです。「こうでないといけない!」と気張らず、自分のペースでボチボチ行きましょう!

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作者  大平 耕史

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