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平成27年度 地域子育て支援ネットワーク研修会

日時

平成27年6月25日(木)13:00~16:15

場所

ときわプラザ フレアとくしまときわホール他

参加者数

94名

「いま考える地域における子育て支援~子どもの貧困からみる子育て支援のあり方~」

講師:中村 強士さん(日本福祉大学社会福祉学部准教授)

中村 強士さん 講演会

 様々な子育て支援活動に関わる人たちの連携を深め、地域における子育て支援の充実と子育て力を高めることを目的に、今年度第1回目となるこの研修会(講演・ネットワーク会議)が6月25日(木)に開催されました。
 今回は、講師の中村強士さんから、子どもの貧困の問題が懸念される中、子ども一人ひとりの健やかな成長を等しく支えていくために、子育て支援者としてどのような関わりが求められるかなどについて学びました。

講演会

子どもの貧困とは?

 子どもの貧困とは「子どもが経済的困難と社会生活に必要なものの欠乏状態におかれ、発達の諸段階におけるさまざまな機会が奪われた結果、人生全体に影響を与えるほどの多くの不利を負ってしまうこと。」と言われている。
 子どもの貧困をイメージすると、経済的な困難がコアな部分となる。不十分な衣食住にならざるを得ない。そして貧困と虐待はリンクしている。低学力・低学歴、文化的資源の不足等も貧困にぶつかる。これらは現時点の話。そこから若者の貧困、大人の貧困へと結びついていく。すなわち貧困は世代間連鎖するということ。

どうなってる?子どもの貧困

 2004~2005年の日本の子どもの貧困率は13.7%。7人に1人が子どもの貧困を抱えていることになる。年齢別では0~2歳の子どもの貧困率は17.6%で、他の年齢別の数値を大きく上回っている。もっとも幼い子どもがもっとも貧困となっている。
先進35カ国の最新値を国際比較すると、日本は14.9%で下から9番目。日本がどれだけ子ども・家族への公的支出を行っているかというと、イギリス、ドイツ等と比べかなり低い。

どうなる?子どもの貧困

 子どもの貧困対策法に基づいて「子供の貧困対策に関する大綱」が作られた。改善に向けた重点施策として教育の支援、生活の支援等の中身をそろえている。なかでも教育の支援のうち、学校をプラットホームとしたスクールソーシャルワーカーの配置充実等の対策は大きな柱となっている。

保育ソーシャルワークとは何か

 保育ソーシャルワーク自体は新しい言葉。保育士であれ子育て支援者であれ、その相手は子どもとその親。そして親子が困難を抱えているのを何とかしようとする。ソーシャルワーカーのとらえ方とは、もちろん目の前の人々に対して実践するが、人々と社会の間に介入する。社会に対しても働きかける。だからソーシャルワーク。人々は社会と密着な関わりをもって人と社会の関係の中で生活しているという見方をする。

私たち一人ひとりに求められること

 私たちに求められていることの1つは、子どもの権利条約の精神だと思う。生きる権利・育つ権利・守られる権利・参加する権利の4つの権利。
 すべての子どもに絶対に与えられるべき社会的必需品がある。日本の大人に聞いたところ、朝ご飯を必需品と思った人は91.8%。8.2%の人がそう思っていない。スポーツ用品や玩具は12.4%だが、イギリスでは5割を超えている。これが日本の大人の感覚。

ネットワーク会議

会議

 講師の中村先生がコーディネーターとなり、「子どもの貧困」に係る三つの事例についてグループ別にディスカッションを行いました。
 参加者からは「有意義な討論ができた。知っているようで知らないことがたくさんあった。」等の感想が寄せられました。

感想

<講演会>

  • まだまだ地域子育て支援としても不十分なところがあると今回参加して実感した。園としても自分自身としても、これからもっと支援者になれるよう学んでいきたいと思う。
  • 今の親は恵まれていると思ってたので、あまり子どもの貧困ということは感じてなかったので、今回の講演を聞いて、こういうことも考えていかなければいけないんだなと感じ勉強になった。
  • 子どもの発達・虐待と貧困との関係がよくわかり、今後の活動に役立てようと思う。
  • 知らないこと、知っておかねばならないこと、よくわかった。子どもの貧困、本当に考えていかなければならない。

<ネットワーク会議>

  • 日々、施設内での業務がほとんどなので、今回のようにネットワーク会議に出席させていただき情報交換できる機会がありがたい。
  • 事例研究は大変良かった。クライアントへの用意・準備すべき予測する社会資源を話し合うことなので、いろんな行政・母子支援・家庭相談員等のネットワーク会議へと進める手立てがよく理解できて良かった。
  • 今回は班分けも自由だったのでちがった雰囲気だった。中村先生も参加して下さり、より専門的でよかった。
  • 範囲が広すぎると感じた。

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