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平成28年度 地域子育て支援者専門研修会

日時

平成28年12月5日(月)10:30~15:00

場所

ときわプラザ 研修室

参加者数

47名

「子育て支援の基本と支援者の役割」

講師:亀﨑  美沙子さん(十文字学園女子大学人間生活学部人間福祉学科   講師)

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 みらい設立10周年を迎えた今年度の専門研修会では、保育所における保護者支援や地域子育て支援の現場から見える課題や傾向を研究されている十文字学園女子大学の亀﨑美沙子さんを講師に迎え、子育て支援の基本と支援者の役割について経験談や具体例を交えながらお話いただきました。 
発表 午前の講義ではワークを織り交ぜながら、支援者に求められる対人援助の基本をはじめ、親子にとって居心地の良い環境作りや、普段改めて考えることができない客観的な支援者の姿・自分の強みなど自己の振り返り等を行い、支援者としての役割を学びました
 午後は課題の共有と整理のためのワークを行い、職種を越えて協力する大切さを改めて知るとともに、課題解決のため「振り返り、課題に向かう」ことの重要性を教えていただきました。

支援者に求められる対人援助の基本

1、受容(≠許容(受け入れる))
 好ましくない態度や弱さも、その人の現在のありのままの姿として受け止め、理解すること。受容するために必要なのは情報であり、まずその人をよく知り、観察することからはじめる。

2、自己決定の尊重 (≠自己選択・自己判断を迫る)
 選択や判断を強要することではなく、あくまで利用者を「自ら決定する能力を有する存在」としてとらえ、その意思決定を尊重する。親の主体性に委ねることで親の育ちを支えていくことが支援者に求められる。そのための支援者の役割は以下の通り。
●問題の整理 → ●情報の提供 → ●保護者なりの選択・判断の支持
  ※情報の提供の段階で「~するべき」など、自分の考えを押しつけるような具体的なアドバイスはNG。

3、自己覚知
 支援者自身が自分のことをよく理解し、自分のもつ価値観、感情の表出、強みや弱みを自覚すること。
強み:さらに活用
弱み:支援の妨げにならないように自己コントロールしていく

4、秘密保持ドルゴフ図
 職員間での共通認識を持つことが必要であり、自分が知らない事になっていることは知らない事にする。ただし 秘密保持主義<虐待通告 
知り得た情報を組織の内部に留めておくことが前提であるが、子どもの利益に反することであれば外部に漏らすことは違反にならない。

5、信頼関係(≒援助関係)
 拠点での利用者との関係は援助を目的として形成する人間関係である。
この人は信頼できるから援助してもらう(または援助する)でなく、援助関係で関わり合うプロセスの中で(支援者として対人援助の基本である利用者の受容、秘密保持、自己決定の尊重、非審判的態度(それはお母さんが悪い、などジャッジしない)を使用しながら)信頼関係を作っていく。安心感や信頼が生まれることによって問題解決への取り組みができるようになる。

支援者に求められる役割

  1. 暖かく迎え入れる
  2. 身近な相談相手となる
  3. 利用者同士をつなぐ
  4. 利用者と地域をつなぐ
  5. 地域に出向く(アウトリーチ)
  6. 子どもの遊び・他者とのかかわりを保障する
  7. 子どもと保護者、双方にとって居心地の良い環境を作る
  8. プログラム活動の活用

問題を解決するために

●アセスメントを丁寧に行う
  どうしたらいいのかではなく、まず何が問題かを見極める。
●保護者の視点から問題を捉え直す
  偏ることなく子ども/保護者両方の視点から問題を捉える意識が必要。
●個別性を理解する
  各家庭、保護者の生活実態、子どもへの関心の持ち方、養育力は一様ではない。
●振り返りの時間をとる
  対応方針の一貫性を持ち、優先順位を付けて課題を解決する。

子育て支援は誰のためのものであるか

 子育て支援は、子どもが健やかに育っていく環境を作るために、その環境に最も影響を及ぼす親、また、家庭の環境を良くしていくこと。子と親、どちらかだけが良いのではなく、どちらもが良い環境でなければ子どもの最善の利益につながりにくい。

感想

  • 話し合い
  • 明日からもっと積極的に基本を忘れず取り組みたいと日々を見直す良い場でした。
  • 保護者への具体的な関わり方、自分のしていることを見直して違う方法も試してみようと思いました。
  • 他職種の人の業務内容や意見を知ることができ、連携のヒントを得る事ができました。
  • 母子支援をしていくにあたり、課題の解決は職場内での相談のみで行うことが多かったと自覚しました。自分の弱いところは他職種の人と協力することや、自分が何をすることができるかを伝える事の大切さを学びました。

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