トップ支援者・団体向け研修会情報研修会報告令和元年度 第1回 地域子育て支援ネットワーク研修会

令和元年度 第1回 地域子育て支援ネットワーク研修会

日時

令和元年6月21日(金)13:00~16:10

場所

ときわプラザ ときわホール他

参加者数

71名

「地域での育てあい育児~支援をしない支援とは~」

講師:山縣 文治さん(関西大学人間健康学部教授

研修会 ホール 研修会の様子 山縣文治さん

 県内の様々な子育て支援に関わる人たちの連携を深め、地域における子育て支援の充実と子育て力を高めることを目的に、地域子育て支援ネットワーク研修会(講演会とネットワーク会議)を開催しました。今回は、関西大学の山縣文治さんを講師に迎え、子育てに関わる取組や今の子育て支援の現状と、子育てを支え合う地域の環境づくりなどについて学びました。

講演会

子育て支援の必要性と目標

1.現代社会にはびこる3つの病気
  生活経験欠乏症:
   子育てを身近で見たり、経験したりする機会がなければ、最初からは上手くできない。

  情報依存症(知識肥満症):
   情報は上手に使えばいいものだが、間違うと邪魔になる。
  (インターネットの情報は嘘が混ざっていることもある)
 ③ 責任転嫁症(自分勝手症候群):
   子育ては思い通りにいかないことが普通だが、
   子どものせいにするなど他者に責任転嫁する。

2.子育て支援をどのように考えるか
 ◇支援の対象
  ・子ども……胎児も含めて支援(子ども+妊婦への支援)
  ・…………3つに分けて考える(②③にも共感しつつ、①を主とした支援)
        ①母(親としての存在)
        ②妻(家族での役割)
        ③女(人間としての存在)
  ・地域社会…親子と繋がる状況への支援

 ◇3つの‟育“を総合的に考えていくのが子育て支援
  「‟育つ”子ども・親」「‟育てる”親子関係」「‟育む”地域社会」

3.子育て支援の目標
 ◇現実的な問題解決・問題の軽減
 ◇保護者自身の対処能力の獲得
 ◇親子の地域生活力の向上
 ※現実的な問題解決ばかり支援すると、依存してしまうので注意。

4.子育て支援と地域社会
 
親族、地域、仲間の歯車をチェーンで結ぶ
 子どもは親族(血縁)の中で生まれ、そこから地域(地縁)へと繋がっていった。しかし、近年は地域と繋がることが苦手な人が増えている。そういった人たちも、仲間(知縁)とは繋がりを持っている。昔は仲間と地域が同じだったが、今は分かれて存在している。
 これらの3つの歯車を同時に回すために→チェーンで結ぶ(ネットワークを作る)
 つまり、子育て支援の活動はこのような繋がりを作ることである。 

地域での育てあい育児の進め方

1.親子を見る視点の転換
視点1.png 視点2.png

 つらい―楽しいの1軸での視点から、つらいーつらくない、楽しいー楽しくないの2軸で親子を見る。
 見方を変えることで、親への支援がより適切になる。
 また、180度の変化を求めるのではなく、90度の変化を期待する関わり方・生き方を目指す。
 (「しんどい→いきいき」ではなく、「しんどい→普通」「しんどい→淡々」)

2.地域子育て支援実施の際に忘れてはならない視点(親子に向かう視点)
 ◇柔軟な問題の捉え方をする
 ◇時間軸を忘れない
 ◇親の子育て力を信じる
 ◇環境の力を借りる
 ◇公的資源や市町村の状況をよく知っておく

ネットワーク会議

ネットワーク会議

 講師の山縣文治さんがコーディネーターとなり、グループ別に意見交換を行いました。

感想

<講演会>

  • 他者に共感する、自分の主観的な考え方で物事を見ないよう、自分とは異なる考え方の人がいるということをしっかりと考えながら関わっていくことが大切だと思いました。
  • 話を聞くだけではなかったので、時間があっという間でした。おもしろかったです。
  • どうしても支援を受ける側が支援者に依存してしまうことが多く、被支援者が自分で力をつけるための考え、姿勢など参考になりました。

<ネットワーク会議>

  • 自分とは違う職務に属している方からの意見や情報を聞くことができた。
  • ゲームやディスカッションをしながらの進行だったので、楽しく、ためになる学びができました。
  • グループに分かれて、付せんの使い方やグループリーダーの決め方など参考になりました。

カテゴリー

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