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平成30年度とくしま安心子育てサポータースキルアップ講座

日時

平成30年10月19日(金)13時~16時

場所

ときわプラザ フレアとくしま研修室1.2

参加者数

31名

「誰にでもできる子どものこころのケア」~子どものための心理的応急処置~

講師 : 緑川 大介さん(社会医療法人北斗会 さわ病院 精神科医)

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  徳島県では、2011年の東日本大震災の発生をうけて、災害後の子どものこころを守れる支援者を養成することを目的に、県内の子育て支援関係者を対象に、「被災児童保育ボランティア養成講座」を開催してきました。
 さらに、平成25年度より、講座を全回受講した支援者を「とくしま安心子育てサポーター」として登録することになり、平成30年度終了時点で101名のサポーターが誕生しています。
 そして今年は、サポーターの皆様の更なるスキルアップを図るため、DPAT(災害派遣精神医療チーム)事務局にも所属されている、精神科医の緑川大介さんから、「誰にでもできる子どものこころのケア」について教えていただきました。

子どものための「心理的応急処置(PFA)]とは?

 子ども:18才未満
 PFA:災害時に使う基本的スキル

セーブ・ザ・チルドレンとは?

・子どもの権利のパイオニアとして、約100年の歴史をもつ、子どもの支援専門の国際NGOである。
 DPAT(災害派遣医療チーム)は、セーブ・ザ・チルドレンとタッグを組んでPFAの普及活動をしている。

PFAの行動原則

・準備Preparation…見る前に情報が第一。情報を征する者は災害を征する。
・見るLook…避難所ごとのコミュニティの特性を知る。
・聴くListen…耳と十四の心と書いて「聴く」。
・つなぐLink…つなぎ先(機関)、情報を知っておく。
 ニーズに応えていく。水がない人には水を!毛布がない人には毛布を!ニーズにはずれたことはしない。

PFAには次のようなことが含まれます

・おしつけがましくない、実際に役立つケアや支援を提供➝有害なことはしない。
・ニーズや心配事の確認➝ニーズにはずれたことはしない。
・基本的ニーズの援助➝人が生きる為に必要な、衣食住の提供。
・無理強いをせず、傾聴する➝困ったことを言ってもらえるようになる。
・安心させ、落ちつけるよう手助けをする。
・情報や公共サービス、社会的支援につなぐ➝つなぎ先をきっちり伝える。
・さらなる危害からの保護。
 現実的支援にこだわり、本当に役立つサポートをするのがルール

いつ、PFAが使えますか?

・緊急時や危機的な出来事の直後に。
・大規模災害だけでなく、日常生活の中で子どもたちが遭遇するかもしれない事件、事故などの危機的状況の最中若しくはその直後。
・性的または身体的虐待、ネグレクトを受けた子どもへの即座の介入として。

なぜ、子どもたちへPFAを使いますか?

 危機的な出来事に直面した子どもたちは、
・大人とは異なる反応や考えを示す。➝マジカルシンキング(非現実的な思考)
・年齢によって必要とする支援が異なる。
 全ての子どもがPFAを必要としているのではない。難しい経験に上手く対応出来る子どももいる。

グループワーク
セーブ・ザ・チルドレンのDVD(世界共通)を見て、話し合う。

・3~5秒で決するといわれる第一印象で安心安全(自己紹介等)を伝える。
・55%は視覚情報。(表情、声、文字)
・場を与えて安心させ、ニーズを確認、親の役目をサポートし、自立を促す。

ロールプレイ 傾聴の訓練

・相手の話に集中  支援者の答えてあげたいは、心理では邪魔。
・繰り返し  あいづち、時には切り換えも必要。
・共感   傾聴しているはずなのに、理由を聞くと聴いてもらってる感はなくなる。
 自己紹介をし、ポジションを想像する。そして全身全霊でひたすら聴く。

最後に

「わかる、わかる」の同意は絶対だめ。共感する。聴いてもらえていると思われて、初めてそこで話ができる状態になる。傾聴のスキルは、特別なものではなく平時から使える、有事のときこそ基本を大事にする。
 被災者は、不安で感覚が研ぎ澄まされているので、ちょっとした話や表情が害になることを知った上で、徳島県民はじめ近隣県のみなさんを助けてあげて欲しい。
 

感想

  • 傾聴がとても難しいと思うと共に、身に付けたいと思いました。
  • 共感した本人の言葉を拾い出すということは、頭で理解しているつもりでも、本人に投げかけ質問していることに気づきました。
  • 具体的な内容で専門職へ繋げるPFAの役割がよく理解できました。
  • 同感と共感の違い、しっかり意識します。
  • グループワークの中で他者の意見がとても参考になり、集団の良い力を感じました。
  • 平時でも今日の講座が大いに役立つと確信しました。今日の講座が現場で生かせるよう頑張ります。

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