同じ方向ばかり向いて寝ているためなのか,赤ちゃんの頭が変形しています。治りますか。
同じ方向ばかり向いて寝ているためなのか,赤ちゃんの頭が変形しています。
低月齢の赤ちゃんが特定の方向にばかり頭を向けて寝る癖のことを向き癖といい,生まれたばかりの新生児期にすでに向き癖があることが多く,お母さんのお腹の中にいた時点ですでにある程度癖がついているといわれています。
赤ちゃんは身体に対して頭が重く,また生後6ヶ月くらいまでは頭蓋骨が柔らかいため長い間頭の向きが同じだと,下になった部分が平たくなってしまうことがあります。
①いつも向いている方向の頭から背中にかけて,丸めたタオルやまくらを置いて反対側に向けるようにしてみる。
②赤ちゃんは光がある方に向くので,寝かせる向きを変えて明かりや窓側のある方向にいつも向いている方と反対側が来るように寝かせる。
③向き癖の反対側から声をかけたりおもちゃを置いてみる。
④抱っこの時間を多くする。
等の工夫をしてみましょう。
しかし,ほとんどの赤ちゃんではお座りや立つ時間が増えてくると頭の形は多少良くなってきます。髪の毛も増えるのでいびつさはだんだん気にならなくなります。頭の形がゆがんでいても脳の成長や機能への影響はありませんので、成長発達への心配はいりません。
ただし,斜頸のために一定の方向しか向けず変形することや稀に病気によることもありますので,健診の際に医師に一度相談してみてください。