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地震の揺れから命を守るには!?

元日に起きた令和6年能登半島地震。
地震や津波、その後に発生した火災などによる被害を目にして、
徳島で大きな地震がきたら、どうやって子どもたちの命を守れば良いの?
不安な気持ちになった方も多いのではないでしょうか。

ママ防災士として活動をしている瀬戸恵深です。
私自身も防災士として防災・減災の情報発信をしていますが、
実際に大きな地震の揺れを経験したことはないので、その恐怖や危険性を想像することは難しく、
いざ揺れが起きたとき、本当に自分の命や子どもたちの命を守ることができるのか、
大きな不安があります。

今回は、子どもたちはもちろん、すべての人が、
地震の揺れから自分の命を守るために大切なことを、一緒に考えていきたいと思います。

自分の住む場所で大地震が起きた!

さっそくですが、皆さんにクイズです。

わたし達が暮らしている徳島県。お住まいの市町村では、
南海トラフ地震や中央構造線活断層地震といった大地震が起きた時、
どのくらいの震度で揺れると想定されているかご存知でしょうか?

答えは、徳島県内 地域で異なるものの、
南海トラフ巨大地震では震度6弱~震度7。
中央構造線活断層地震では震度4~震度7が想定されています。

※具体的な震度を知りたい方は、徳島県危機管理環境部 とくしまゼロ作戦課が運営するホームページ「徳島県 防災・減災マップ」をご確認ください。

お住まいの地域で想定されている震度がわかった方は、
つぎに気象庁が公開している「震度とゆれの状況」という表(下記)を見てみましょう。
揺れによって起こり得る現象や被害の目安を知ることができます。

 

画像1.png

出典:気象庁ホームページ(https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/shindo/index.html
「震度とゆれの状況」(気象庁ホームページより)

 

人は、震度5強で物につかまらないと歩くことが難しく、
震度6弱で立っていることが難しくなり、
震度6強でははわないと動くことが出来ない。飛ばされることもある。と記されていて、
耐震性の低い建物は、震度6弱より強い揺れだと安全とは言えません。

近年の大規模な地震では、揺れにより壁が崩れたり天井が落下するなど、
いわゆる「非構造部材」と呼ばれる物による被害も多く発生しています。
東日本大震災のときは、東北地方での被害が大きくありましたが、
東京都内にある九段会館でも、式典中だったホールで、
落ちてきた天井の下敷きになり2名の先生が亡くなっています。

部屋にいるとき地震が起きた!

「この部屋で地震がきたら何が危険?」と質問されると、
「照明器具や窓ガラス」はよく答えとして出てくることはありますが、
揺れの大きさや場所によっては「天井も危ない」という新たな可能性が加わります。

大きな揺れが起きたとき、命を脅かす危険なものは、自分がいる環境により変わります。
その瞬間、自分の命を守れるのは自分だけ。
人は、揺れそのもので命を落とすのではなく、
揺れで落ちてきたもの倒れてきたもの崩れてきたもので命を落とすのです。
揺れの中でも、周りの状況を確認できる姿勢で揺れと向き合い、
危険なものがあれば、這いつくばってでもより安全な場所へ移動することが必要です。
その瞬間に生き抜いていないと、避難場所などより安全な場所への避難もできないのです。

画像2.jpg

(揺れのなかでも身体を支え、危険を察知する訓練)

 

まずは自分の命を守る!​​​​​​

「自分が生きていないと、大切な人の命を守ることができない。」
私が防災士の資格を取ったときに思ったことです。
子どもたちと暮らすわたし達は、大切な人・大切な物ばかりに囲まれています。
守りたい人を守れるように、
まずは、自分が暮らす場所でどのような揺れが想定されているのか知りましょう。
そして、揺れが起きた瞬間どのように危険を回避し生き抜くのか、
自分自身の命を守る方法を考えてみましょう。

作成者 防災士 瀬戸 恵深

 

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