日時
令和3年8月27日(金)14:00~16:00
場所
徳島県職員会館
参加者数
21名
「災害避難所における感染症対策について」講師:細井 玲さん(徳島保健所保健師)
感染症についての基礎を学び、避難場所での感染対策、健康管理について学びました。
また、コロナウイルス感染症についても説明していただき、正しいマスクの着用方法、手洗い方法の基礎等を再確認しました。
講義概要(要旨)
感染症とは
感染症とは、細菌、真菌、ウイルス、寄生虫などの病原菌が、空気、食べ物、水、動物、昆虫、人などを介して人に感染し、さまざまな症状を引き起こす疾患の総称。
感染症の3要因と感染防止対策
①感染源(病原体) ⇒ 感染源に素手で触らない
②宿主の感受性 ⇒ 免疫力の向上
③感染経路 ⇒ 病原体を持ち込まない
★①~③の要因が重なることで感染する ⇛1つ以上を排除することが重要
感染経路
◆飛沫感染(インフルエンザ、新型コロナ など)
感染している人が咳やくしゃみ、会話をした際に、病原体が含まれた小さな水滴(飛沫)が口から飛び、これを近くにいる人が吸い込むことで感染する。 ⇒ マスクの着用が有効
◆接触感染(MRSA、ノロ など)
感染源に直接触れることで伝播がおこる感染と汚染された物を介して伝播がおこる感染がある。 ⇒ 手洗い、アルコール消毒が有効
◆空気感染(結核、水ぼうそう など)
感染している人が咳やくしゃみ、会話をした際に口から飛び出した小さな飛沫が乾燥しその芯となっている病原体(飛沫核)が感染性を保ったまま空気の流れによって拡散し、それを吸い込むことで感染する。
避難所での健康管理について
◆一般的生活上の留意事項
・避難所の温度管理と換気、定期的な掃除、室内土足厳禁、ハエ・ねずみ・ゴキブリ等の発生防止
◆トイレは万病のモト!
・トイレ用履き物を区分、汚物処理のルールを決める、手洗いの環境を整える、トイレの掃除当番
◆水分の摂取について
・水分を十分にとる、飲用は生水を避ける、汲み置きの水はできるだけ当日給水のものを使用
◆食事について
・まずは、できるだけ食べて、身体にエネルギーを入れる
・栄養バランス、調理時の衛生状態等に留意
おわりに
準備していても、できるわけではない。でも、準備していないことは絶対できない。横森忠紘(小千谷総合病院理事長)
まずは、南海トラフ巨大地震に備え、ひとりひとりが準備しましょう。
感想
- 感染症の予防に関して具体的に詳しく学べて良かった。
- 現在のコロナ禍の状況の下で災害時の感染症対策を学べたのは有意義だった。
- 本日学んだことを職場に持ち帰り、他の職員とともに「いざ」という時に備えたい。
- 本日の資料を婦人会活動の中で活用させていただく。
- 参考となる資料が多くあったが、字が小さく読みづらいので改善して欲しい。