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あめふりさんぽも楽しいよ。『ぞうくんのあめふりさんぽ』

雨の季節に読みたい本はたくさんありますが、その中から今回紹介する1冊は、ぞうくんのあめふりさんぽ』(なかのひろたか 作 福音館書店) です。

「きょうは あめふり。ぞうくんはごきげん。」「どれ どれ、さんぽに でかけよう。」
散歩に出かけたその先で、ぞうくんはかばくんに出会い、わにくんに出会い、最後にかめくんに出会います。4人(?)揃うといつも何かが起こりますが、最後は「みんな ごきげん。」で一緒に遊んで終わります。

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ぞうくんは散歩が大好きです。晴れた日も、大風の日も、雨の日も散歩に出かけます。なので、今回紹介したほかにも『ぞうくんのさんぽ』『ぞうくんのおおかぜさんぽ』という絵本もあります。

子どもって、散歩が大好きですよね。わが子もぞうくんと同じで、晴れた日も、風の日も、時々は雨の日も、散歩に出かけました。特に、レインコートと長靴で散歩するのにわくわくしていました。次の日に水たまりで遊べるおまけがついているのも雨降りの魅力ですよね。

一緒に散歩するのは大変でしたが、そのおかげで得たものはたくさんあります。天気によって景色の見え方が違うことに気付いたり、子どもの目線で見ると世界がいつもと違って大きく見えると感じたり、植物や昆虫を一緒に調べて詳しくなったり、季節によって雲の形が違うことを知ったり、など、ここでは書ききれないくらいの発見や経験をし、それを子どもと共有できたということ・・・。本当に毎日が大変でしたが、振り返ってみればかけがえのない時間だったと思います。

余談ですが、ぞうくんとの散歩でかめくんも散歩が好きになったようで、なんと今年、2016年5月号の「こどものとも年中向き」で『かめくんのさんぽ』が出版されました。書店で目にした時に、思わず「わっ。」と声をあげ、そのままレジに向かいました。今、私の手元にある『ぞうくんのさんぽ』を見てみると、(1968年6月1日 こどものとも発行)となっているので、長い間たくさんの親子に愛され、また新しい出会いを生み出していくのだなと感慨深く思います。

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みなさんも、お子さんと散歩をしてみてください。新たな発見や出会いがきっとあると思いますよ。でも、雨が続く梅雨時の散歩は大変なので、ぜひ児童図書室にも遊びに来てください。お待ちしています。

コラム作成者:鳴門教育大学付属図書館児童図書室 川上 稚草

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