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習うより…

 私は、以前1年間余り育休を取得させていただきましたが、仕事に復帰して、1年と数ヶ月が経ちました。育休当初のことを今思い出そうとしているのですが、2年以上前のことになるので、正直に言ってほとんど具体的に思い出せません。ま、思い出せない理由は、自分の頭の出来にあります。だって、昨日の朝ごはんを思い出すのにも苦労するくらいですから。でも、今回のコラムを書くために、残念な頭をフル回転して思い出してみます。

 思い出せるのは、断片的かつおぼろげな記憶のみです。息子がウンチをしたオムツを交換するのをためらっていたこと、息子よりも自分のほうが、相方が仕事に行こうとするときに泣きそうになっていたこと、毎日のように黄昏泣きをする息子に、理由が分からずどうしたらよいか途方にくれていたこと、当時、息子は午前睡と午後のお昼寝の2度睡眠をしており、そのときに家事をしようと思っていたのに、大してやる気が起きず、結局2度とも放ったらかしにしておいたこと。

 これだけを読むと、「うわー、やっぱり育休なんか無理ー」ってなってしまいますね。では、学校を卒業して社会人になって仕事を始めたときの記憶を、あるいは、新たな仕事を始めた当初の記憶を喚起してみてください。人によって様々だとは思いますが、例えばこんなのではないでしょうか。ミスをして上司に叱られたこと、先輩から一人でやってみろといわれて心細くなったこと、なぜこんなことを言われるのだろうと、理由がわからずにどうすればよいか途方にくれたこと、時間が出来たときにやろうと思っていた仕事が、放ったらかしになってしまったこと、etc...。

 結局、育休当初の記憶は、初めて仕事をしたときのそれと重なります。仕事も結局慣れないと仕方がないように、ある部分では育児も慣れないとしょうがないのです。さらに言うなら短期間では、なかなか仕事の面白みも味わえないように、育休中の楽しさも味わえないと思うのです。少なくとも私は、育休が楽しいと思えるようになったのは、育休取得から3か月目くらいからでした。そのころになってやっと、目の前のことをこなすだけでなくて、息子の成長だとか、周囲の反応などに気づけるようになり、積極的に外出できるようになりました。また、一日子どもと向き合っている中で、たぶん手を抜いても大丈夫なんだろうな、という所も分かってしまったのでした。

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 というわけで、前回自分が担当したコラムでは、副担当より主担当のほうが面白いのではないかということを書きましたが、今回は、短期間よりもある程度長期間の方が面白いのではないかということを言いたいと思います。そして、男性が長期の育休を取得したいと言い出せる空気が巷にあふれ、結果として、周囲への感謝の気持ちとともに、長期の育休を取得する男性が増えていけばいいなって思います。

 

コラム作成者:小西パパ(パパCOME ON!!)

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