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安易な食物除去

「食物アレルギーが怖くて妊娠中も授乳中も卵は食べていない」という話をよく聞きます。これって、本当に正しいのでしょうか。実はこれまでの研究結果から、妊娠中や授乳中の母親の食物除去が子どものアレルギー性疾患の発症を予防するという科学的な証拠は示されていません。

日常クリニックで勤務していると、貧血の患児にしばしば出会います。さらに話を聞くと母親も貧血であるケースが多い印象です。卵1個には約1㎎の鉄が含まれています。20~30代の妊娠中・後期の女性は毎日20mg以上の鉄の摂取が必要とされています。もし卵を制限するのであれば、貧血にならないよう必ず他の食品で鉄を補うように注意しなければなりません。安易な食物除去によって、ママの身体に必要な栄養補給を制限してしまうことがないように、子育てを担う私たちは正しい認識を持ち、バランスのとれた食生活を送りましょう!

「食事バランスの手」 一目でバランスのとれた食事がわかります。 5本の指の食べ物をバランスよくとりましょう! 鉄を多く含む食品は、レバー、赤身のお肉、魚、卵、ほうれん草、ひじきなどがあります。卵やお野菜に含まれる鉄の吸収を良くしてくれる食品は、ビタミンCをたっぷり含む果物や野菜です。偏食しないでバランスよく食べることが貧血予防につながります!

コラム作成者:とくしま食育推進研究会

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