はじめまして!
食卓に笑顔を届ける管理栄養士 元木美咲です。
普段は、乳幼児の子育て中の親子を対象に離乳食教室、親子クッキング、栄養相談を行っております。
私自身、現在5歳と2歳の息子を子育て中でして、前職は保育園栄養士7年勤務しておりました。
最初に、私がなぜフリーランスになったか?を少しだけ書かせてください。
母になって気づいたことがあったのです。
保育園の栄養士として、乳幼児さんのごはんを作ってきて、子どもが好きな食事というのはある程度把握出来るようになっていたので、我が子の食事には苦労しないものかと思っていました。
とても甘い考えでした。
保育園では、食事のことを中心に集中して考えられる環境だったのが、
母になると、作って、用意して、食べさせて・・・
その他諸々予期せぬアクシデントさえ起こりうる目まぐるしい日々・・・
仕事復帰をすると更に気持ちに余裕がなく・・・
いつしか、私は鬼のような顔で子どもと一緒に食べていたことに気がついたのです。
「はやく食べてくれないかな」と思う日に限って食べてくれない。
なぜだ?
答えは、ごはんの内容じゃなく、私が鬼の形相でお口に入れ込んでいたからだと気がついたのです。
私のように、子どもを育てながら、一生懸命働き、家事をしている方って世の中にたくさんいますよね。
家族が一緒に笑顔で食べる環境をつくりたい!伝えたい!
そういう想いから、「私と同じ子育て中のご家族のサポートをしていきたい」と考えたのでした。
なので、私のアドバイスは栄養と母目線の両方を経験した上となっております。
もし、ご参考になることがあれば幸いです。
Q簡単ではやくできる幼児向けの朝ご飯を教えて欲しい。(1歳、3歳のパパ)
A 私も日々考えております。
特に朝は、登園、出勤時間が決まっているので、「は・や・く!」食べて欲しい気持ちがかなり高まる時間帯です。
しかし、子どもは大人の気持ちとは裏腹になかなか思うようには食べてくれないのが現実かなと思います。
ご質問にありますように、なるべく早く作れて、片付けも少なく、そして子どもも難なく食べてくれるお食事!とても理想ですよね??
食卓が笑顔になる朝ご飯ルール3箇条を考えました。
食卓が笑顔になる朝ご飯ルール3箇条
① 朝食はオールインワン
② 冷蔵、冷凍を上手に使う
③ 一週間のメニューをパターン化する
① 朝食はオールインワン
私は、洗い物を減らすのが一番のストレス軽減だと思っています。ただし、一品でバランスのとれたものにするのがポイントです。
オールインワンだと、食器類も減りますし、調理器具をフライパンのみ、レンジのみと限定しておくと、更に洗い物が減ります。
本当に時間がない時は、お皿代わりにキッチンペーパーの上に焼いたパンをのせて食べています。パンくずが落ちた場合、最後にこのキッチンペーパーで拭き集めると掃除も楽です。
例:具だくさんのおじや(前日のお鍋のお出汁をとっておく)
野菜入り炒り卵(冷凍みじん切り野菜)をコッペパンにはさむ(前日の夕飯時に切ったきゅうりをはさむ)
目玉焼き丼(ごはんに目玉焼き、焼いたアスパラ、ブロッコリー、ミニトマトを上に乗せ、お醤油を垂らす)
② 冷蔵、冷凍を上手に使う
電子レンジやオーブントースターを上手に使えば、コンロも汚れなくて済みますよ。
例:・おにぎりを冷凍しておく
(塩味だけでも十分美味しいですが、焼き鮭は、味も食感も変わらないのでオススメ)
※たくあんや野沢菜などの漬物が入ったものやマヨネーズを使ったものは冷凍にはむかない。
・サンドイッチを冷凍しておく
(ラップにぴっちりとくるんで冷凍しておくと、自然解凍で食べられる)
※ただし、ハムとチーズ限定。レタスやキャベツの葉物野菜は、水分がでて不向き。ゆで卵もパサパサになるので△。
・前日のお味噌汁を冷蔵庫に入れておく(卵を入れたり、ウインナーを入れて洋風味噌汁にするのもオススメ)
わざわざつくり置きするために料理するのではなく、料理をしたときに余ったものを冷凍・冷蔵しておくと次の日の朝が落ち着いて準備できます。
③ 一週間のメニューをパターン化する
お仕事の兼ね合いでどうしても早く食べないといけない日、少し余裕がある日、ご家庭によってさまざまだと思います。また、子どもによって起きてすぐに食べられる子と、30分前に起きてもなかなか食べられない子がいます。後半のお子さんの場合は、前日の就寝時間が遅かった等さまざまな理由も考えられますが、時間がなくても家族笑顔で食べられるようにするには、まずはお子さまが好きな食材を朝食に取り入れることです。
例えば、遠足の日って、ワクワクして朝すごく早く起きてきた!
なんて経験ないですか?
なんか楽しいこと、自分の好きな食材が食べられると思うと人は、ウキウキで起き上がります。
そんな時は、例えばお子さんが好きなシリアルにヨーグルトをかけて、フルーツ缶を入れるのでも良いですね。
一番大事なのは、家族の笑顔、ストレスなく感じるご家庭のお料理は何なのか?
を考えることだと思っています。
特に乳幼児さんは1ヶ月前大好きだと思っていた食材が今は全く食べないということはよくあることです。
「食べる」
ことは身体の成長に関わることなので、とても大事なことですが、
「なぜ食べない?」
を考えるあまり、大人がストレスになることがあり、それは子どものストレスへと変わっていきます。
一喜一憂しないこと、とても大事です。
そして、子どもに食事バランス(赤・黄・緑の食品群)を考えることは、食に興味をもつ一つのきっかけになります。
これは、日々家族で「食事」と向き合うことで、嗜好だけでなく健康意識の向上を子どもの頃から養えると考えられます。
やはり、忙しい日々を送っているとどうしても大人も偏った食生活になりがちですからね。
家族で健康を見つめ直すきっかけづくりは、食卓にあると思っています。
親子で楽しく学べる食育&料理教室cotocotoの詳しい活動はこちら
https://tunagarulife.com/human/motokimisaki/
コラム作成者:元木 美咲(管理栄養士)